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16ブロックのadeamのレビュー・感想・評価

16ブロック(2006年製作の映画)
2.0
警察に不利な証言をする囚人の護送を任されたアル中の刑事が、元相棒を始め証人を消そうとする悪徳警官たちから逃げながら裁判所を目指すサスペンスアクション。
派手なアクションや目を引くような展開はないものの、裁判が始まるまでのタイムリミット、裁判所までの16ブロックの距離感がサスペンスを生む設定として効果的です。
見せ場不足で地味ですが、ベテラン監督リチャード・ドナーによる手堅い演出によって、気楽に楽しむ小品としては十分な出来でした。
うだつのあがらない主人公が心の奥底に眠っていた正義感を取り戻す展開自体は、夢と希望を喋り続ける証人との関わりによる変化としては良いのですが、そのトリガーは今ひとつ説得力に欠けています。
甘すぎるエピローグも少しやりすぎな気がしましたが、この手の作品としては無難な結末だと思いました。
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