NoAceJustYou

16ブロックのNoAceJustYouのレビュー・感想・評価

16ブロック(2006年製作の映画)
3.5
71点。
この作品が【ダイハード】シリーズの完結作だったらどれだけよかったか・・・といつも思ってる。
限られた空間での攻防戦+白人の刑事とアフリカ系の相棒+孤立無援+優秀にも関わらず周囲からは煙たがられており(あるいは尊敬されていない)、プライベートはボロボロの主人公・・・パッと思いついただけでも【ダイハード】の要素がしっかり入った作品。

アルコール中毒で無気力な刑事・ジャック(演. ブルース・ウィリス)は、ある事件の証人・エディ(演. モス・デフ)を裁判所まで護送することになる。
夜勤明けで疲れているため一度は断るジャックだったが、上司の命令には逆らえず護送の仕事を引き受ける。

簡単な仕事のはずだったがエディの命を狙う者が現れたため、ジャックは咄嗟に襲撃犯を射殺してしまう。

エディは汚職刑事の1人を起訴するための検察側証人であり、この証言をもとに検事局はNY市警に蔓延る汚職刑事たちを一斉摘発するつもりだった。

汚職刑事たちのリーダーであるフランク(演. デヴィッド・モース)は仲間を率いて、ジャックとエディを追跡。
誰が味方で誰が敵なのか分からないうえ、落ちぶれたジャックに対してフランクは人望の厚い刑事。誰にも頼ることができないまま、ジャックはエディを裁判所にまで無事送り届けようとする。

汚職刑事たちの摘発を狙うマクドナルド検事補と連絡を取ることに成功するが、検事局には汚職刑事たちの内通者がおり、再びジャックとエディは追い詰められる。

エディを守るため、ジャックは自身が検察側証人になることを決意する。
実は、かつてジャックも汚職刑事の一味であり、当時相棒だったフランクと一緒に散々ヤバいことをやってきた。だがジャックは完全に悪に染まれず、人の命を奪うことを拒否したため汚職刑事の仲間たちからも追い出されたのだ。
エディ以上に情報を持っているジャックは、負傷しながらも1人で裁判所に向かい、フランクたちの悪事を暴露する。

司法取引により2年の刑期で出所できたジャックは、疎遠だった妹・ダイアンや友人たちに誕生日を祝ってもらう。
シアトルで夢だったケーキ屋をオープンしたエディは、ジャックに誕生日ケーキを贈るのだった。
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