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16ブロックのbackpackerのレビュー・感想・評価

16ブロック(2006年製作の映画)
3.0
【問題】嵐の日、バス停に3人いる。今にも死にそうなお婆さん、君の命の恩人の親友、君の理想の女性。君の車は2人乗りだ。さて、誰を乗せる?
こちらも、昔好きだった映画です。

【あらすじ】
ブルース・ウィリス演じるアル中刑事ジャックは、夜勤明けで疲れている中、証人エディを裁判所へ護送するよう命じられる。
よく口の回るエディに辟易としながら、渋滞に捕まるジャック。馴染みの店で酒を買おうと、エディを残して車を降りたのだが、ジャック不在の車に忍び寄る何者かがいた……。

アル中で脚が悪く言動もちょっとぶっきらぼう、だけど優しく人情深い男ジャックと、心を入れ替え更生した犯罪者エディによる、悪徳警官達とのバトル&逃走を描いたバディムービーです。
個人的に、2000年代のブルース・ウィリス主演作品で1.2を争う好きな映画です。勿論、出演作全てを見ているわけでは無いので、まだ見ぬ良作があるのかもしれませんが。
2000年代だと、『アンブレイカブル』と『ダイ・ハード4.0』も好きです。

さて、今回も一匹狼風の主人公にあてがわれた相棒は、筋肉モリモリマッチョマンのへん……ではなく、陽気で痩せてるおしゃべりな犯罪者の黒人青年。最初はただの刑事と護送対象ですが、仲間の警官達に命を狙われるエディを助けようと四苦八苦するうちに、二人には友情が芽生えていくのです。
もうロートルになってしまった警官という役が、無理してなくていいですね。往年のアクションスターに肉体的にキツいアクションをしてもらうのは、見てるこっちも「これは流石に無理あるだろ……」という気分になるので何とも……。
それに比べて今作は、設定と脚本が良かったのか、おじさんになったブルース・ウィリスに実によくはまる役でした。

「ただ良いことを良いことをしたかった」と言うジャックの泥臭い闘い、堪能させていただきました。
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