HAYATO

SaltburnのHAYATOのレビュー・感想・評価

Saltburn(2023年製作の映画)
4.1
2024年33本目 
Prime Video 独占配信
惜しくもオスカーは不発だったけど、ずっと見たかったやつ!
『プロミシング・ヤング・ウーマン』でアカデミー賞の脚本賞を受賞したエメラルド・フェネルの長編監督・脚本第2作
オックスフォード大学に入学したものの、自分の居場所を見つけられずにいたオリバーは、上流階級で人気者の同級生・フェリックスと知り合う。オリバーはフェリックスに招かれ、夏休みの間、彼の故郷・ソルトバーンで過ごすことになる。
主人公のオリバー役を『イニシェリン島の精霊』のバリー・コーガンが演じる他、『キスから始まるものがたり』のジェイコブ・エロルディや『ゴーン・ガール』のロザムンド・パイク、『マエストロ: その音楽と愛と』のキャリー・マリガン、『グランツーリスモ』のアーチー・マデクウェ、『LOGAN/ローガン』のリチャード・E・グラントらが出演。
『バービー』ではエメラルド・フェネルと共演したマーゴット・ロビーが製作に参加。
イギリス社会に根強く残る「特権階級」と「格差」にスポットを当てながら、思いも寄らぬ方向にストーリーが進んでいく異質のスリラー。まさかオリバーがそこから仕組んでいたことだったなんて。
『パーフェクト・ケア』で資産目当ての暴挙に及んでいたロザムンド・パイクが、今度は自分が狙われる側に。
湯船に残った水を飲んだり、墓で股間を擦ったりと、オリバーの異常な行為の数々が強烈。ソルトバーンの一族を崩壊させたオリバーは、自分の欲望のままに行動したんだろうけど、フェリックスへの愛は確かに存在したんだろうなと思ってしまう不思議な感覚。
ラストシーンの”Murder on the Dancefloor”に合わせたオリバーのダンスは、まるで『ジョーカー』のように優雅で華麗だった。モザイクは余計な付け足しでしかない。
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