MasaichiYaguchi

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章のMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

4.1
地球外からの侵略者が日常に溶け込んだ世界で青春を謳歌する少女たちの姿を描いた浅野いにおさんの同名コミックをアニメーション映画化した2部作の前章は、当たり前にあった日常が変わり果ててしまうことがあり得る今の世の中、何が大切で、何を守りたいかが描かれる。
3年前の8月31日、巨大な宇宙船「母艦」が突如として東京に襲来し、世界は終わりを迎えるかに見えた。
その後、絶望的な状況は次第に日常に溶け込み、上空に母艦が浮遊する異様な光景が当たり前となっていた。
そんな中、女子高生の小山門出と「おんたん」こと中川凰蘭は、担任教師の渡良瀬や仲の良い友人たちと共に何気ない学生生活を送っていた。
この2人の少女、門出を「YOASOBI」のボーカル・ikuraとしても活動するシンガーソングライターの幾田りらさんが、おんたんを歌手やタレントとして若い世代を中心に人気を集めるあのさんが、夫々声優を務めている。
本作は、ディストピアアニメになると思うが、彼女らが過ごす日常は、異常な状況下ではあるが、同世代の若者たちをはじめとして共感を覚える人が多いと思う。
果たして5月下旬から公開される後章では、どのような青春ストーリーが展開されるのか楽しみです。