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雪山の絆のヒカルのレビュー・感想・評価

雪山の絆(2023年製作の映画)
4.0
アカデミー賞の国際長編映画賞にノミネートされている本作、苦手なドキュメンタリー系ですが、PERFECT DAYSのライバルですのでネトフリにて視聴。(ネトフリのアカデミー賞関連作3作品目/9作品。アカデミー賞受賞式迄後1週間の2024/3/4に視聴。)


人間の顔を憶えるのが苦手な自分は、登場人物が多すぎてイケメンの主人公以外が把握出来ずに前半はかなり苦しみました。お話も絶望感99.9%という感じでかなり重いです。ウルグアイのラグビーチームの若者達がアンデスの雪山にほぼ墜落な不時着をしてからのサバイバルものなのですが、体力の無い自分なら1週間以内に死んでいただろうと思います。


正直に言って約50年前の実話ベースなので、お話は面白くは無いです。ただ、実際の墜落現場での撮影班の風景撮影、スペインの標高3000mの雪山に飛行機の残骸を運んでの撮影、スタジオでの撮影等の数箇所での映像を流行りのLEDスクリーンなどを駆使して作られた物は下手なドキュメンタリーを遥かに超えるものであり、雪山映像史上でNO.1と言っても良いかと思います。


特にラスト近くのアンデス山脈の映像は事故現場の撮影班の映像を使用したものかと思われますが、ぶっ飛んだ映像で劇場で公開されなかった事を残念に思いつつ、エンディングに至る迄いい映画をみせてくれて有り難うという感謝の気持ちと感動が必至です。オススメです。


映画観賞後は同じくネトフリで配信されている約30分のメイキングを観る事をオススメいたします。事故現場での撮影班の撮影、俳優を交えた約150日の撮影、リアリティを持たせるための減量、それに伴う時系列順の撮影、想像を超える製作陣の凄まじいこだわりがあって完成した作品である事が解ると共に、メイキングに出演された実際のサバイバー達が存命の間にこの作品が作られた事を共に喜べる共感度の高い作品です。


国際長編映画賞はまだ観れない関心領域の一強の様ですが、本作も受賞の価値有りだと思います。非国民ですみませんが、たった2作しか観てない私のフェイバリットは以下の通りです。


1 雪山の絆 ☆4.0
2 PERFECT DAYS ☆3.5


サッカーのワールドカップでもいつも日本チームよりウルグアイとアルゼンチン(カタール大会は+モロッコ)を応援している異端の非国民の感想として流してください。余談ですが、アジアカップではアズムンのいるイラン、ソン・フンミンが居る韓国を応援していて日本が負けてざまぁーと思いましたが、イランも韓国もその後すぐに負けて萎えました。
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