みむさん

A Difficult Year(英題)のみむさんのレビュー・感想・評価

A Difficult Year(英題)(2023年製作の映画)
3.0
ヨーテボリ映画祭にて。

トロント見逃し映画。社会派、コメディ、恋愛要素少々ミックス映画。トレダノ&ナカシュ監督こういうの得意だね。

環境問題の活動家と金に困って詐欺まがいの行為をする二人組が出会って次第に同じ信念を持っていく。

環境問題、気候変動問題、過剰消費、貧困と過剰債務などを取り入れた堅苦しい話題ではあるが、トレダノ&ナカシュ監督はそれをお得意(?)の軽めのコメディ風に描き、見易いドラマに仕上げていたと思う。

ノエミ・メルランが演じる環境活動家ヴァレンタイン(カクタスと呼ばれてた)はグループでメディアの注目をひきつけ問題をアピールし解決を求める活動をしている。普段はリサイクルやリユースを心がけ穏やかな彼女も抗議活動はやや過激。捕まるのを恐れていないようだった。
ピオ・マルマイが演じるアルバートとジョナサン・コーエンが演じるブルーノ、胡散臭い二人組はカクタスとは全く違い過剰消費の典型ブラックフライデーを利用し一儲けしようとしてる。

一見交わらなそうな彼らが騒動の最中に出会い交流がはじまっていくのだけど。

アルバートとブルーノがカクタスとの出会いで変わっていく一方で、彼らの従来の思想がバレたらどうなるんだろうというのが気になった。そこはやはり触れられていたけど、それを悔いて理解しあい同じ目的を掲げていく姿がよかった。

ラストがあまりに爽やかで素敵、恋愛ファンタジーのよう。そこだけまるで別の映画のようだった。

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