オリヴァー監督の執念を感じる作品。
1991年の「JFK」も良い作品だったが、今作の方が見応えがあり良くできたドキュメンタリーだ。
ジェームズ・ディエウジェニオのノンフィクション本を元にしているということだが、監督自体にこの事件に対する知識がないと作れない内容なのがすごい。
機密解除された証拠などもかなり丹念に調べたことも分かるし、それをまとめ上げてメディアに公開したこと自体に価値があるだろう。
エンタメとしては前作の「JFK」をお勧めするが、真実を垣間見たい人はこちがの方が数段楽しめる。
ナレーションをつとめた二人も素晴らしく、作り手の気持ちがダイレクトに伝わってくる良作と言えるだろう。
余談。
誰が黒幕かはまだ想像の域を出ないのだが、それにしてもあまりに隠ぺいの仕方が雑で、逆に不思議でならない。
隠ぺいなどに関しては「プロ」の方々の仕事とは思えないのだ。
特に今作で深堀していた弾丸や弾道は、素人でもわかるぐらい雑な誤魔化し方。
60年前だとこの力技で誤魔化せたのかなぁ?などと想像してしまう。