watarihiro

アメリカン・フィクションのwatarihiroのレビュー・感想・評価

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)
3.7
セロニアス・モンク・エリソンは大学の英語教師かつ売れない小説家。そして授業で教え子を泣かせ、学校からしばらく休暇を取るように言われた。新作を書き上げた彼だが、エージェントから出版を断られたとの連絡が入り、黒人らしくないというのが理由だった。執筆に専念するため、しばらく帰ってないボストンにある実家に戻るが、、、。

黒人らしさ。その言葉がどれだけ苦しめるか。世間が望むイメージ通りの黒人像がどれだけ悩ませるか。本当は違うのに。やけになってステレオタイプの黒人の物語を執筆したら、ヒットしてしまう。

そんな葛藤をユーモアに描いた良作。脚色賞受賞という事で鑑賞。最初は容赦なく学生を泣かすという強烈なシーン。身近な人の死だったり、アルツハイマーなど、主人公を追い込む。そんな状態でも全然悲しく感じさせない所が好き。見事すぎる演技!
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