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Hereのyのレビュー・感想・評価

Here(2023年製作の映画)
4.5
hereってタイトル!!!


まず、なんか音と映像をずらすため(映画全体の主題ずれを意識させるために)に風景カットを挿れている印象があって、、

やけに聞いたことない多種の鳥の囀りがする………
ゴォーーの空間音(何も起きていないはずなのにグワァーーッと盛り上がったりする)とミリミリしたシーンとした音が区別されて並べられてる………
明らかに森の奥を電車が通っているのにガン無視で森の囀りと足音のみ………

なんだこれは、と思って


そんで
なんか出来事(話しかけるとか告白とか決心とか)が起きる時間空間は絶対に飛ばすなあ、、と。

この2つの要素が重要だと言うことに気づいて。


その飛んだ空間をその"音"が繋ぎ止めてるような感覚を持って

つまり、飛んだ時間の中で何が起きていたのだろう………と思って想像したときに、
これまでズレ散らかしていた音たちが頭に浮かんでくる。

「待て、この映画において"ここ"にいま写っている映像にくっついた音はくっついているだけで完全に重なってはいなくて、音は"ここ"にあるようで、"notここ"(似た環境のどこか・同じ環境のいつか)の音でもあるんだろうなあ。だから映像と音が一致しているようでよく観ると一致していないというバランス感覚で一貫して映画が描かれてるのだなあ」って気がしてくる。

すると、飛んだ時間空間について我々はそのときの音だけは「知っている」状態が出来上がってくる。細かく言うと本当に知った気になるのではなく、想像できるようになる。
「本当は知らないけど、こんな音だったんだろうなあ」という余韻が観客に残る。

それだけじゃなくてこの想像は映画を出て現実の私に戻ってきて、僕の耳がいま"ここ"で聞いていない音を想像することに繋がる。

その想像している感覚が
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