ハル

インファナル・アフェアII 無間序曲 4Kのハルのレビュー・感想・評価

4.0
壮絶なフィナーレを迎えたPart1のラスト。
第二部は一体何をやるのだろう?と興味津々のまま連続鑑賞。
始まってすぐ、「あ〜これはエピソード0的なやつか!」と判明。
Part1では二人が潜入に至った過程は端折られてるため、何故ヤンとラウが過酷な人生を歩むことになったのかが描かれていく。

ヤンは警察として普通に仕事をしたいだけだったのに、家族にマフィアがいるという大きな障壁…
こういうしがらみは現実にもありそうだね。
本質的に関係ないとはいえ、やはり倫理的に厳しいものはある。
一方、マフィアから警察へ潜入するラウはこの頃から姑息なところが見え隠れしている。
ただ、それが悪いようにも思えず打算で動いてしまうのも人間の性。
良くも悪くも子供な部分があって、実に人間らしいのラウ。

若い頃からこんな人生送ってたらタフにもなるし、感覚も侵されていくよなぁと二人に対して同情の気持ちも湧いてしまう。
裏切りと制裁の毎日、家族と警察の板挟みの日々は地獄のような負荷だろう…
中盤以降はスピード感も増してタン・タン・タンとラストまで一気に駆け抜ける構成。
ハードで重厚な世界観はそのまま、まるまる2時間どっぷりと世界観に浸らせてくれた。

ちなみにちょっとした違和感もあって、年齢的な影響で役者が変わっている。
脳内にはトニー・レオンとアンディ・ラウが根付いてしまっているため、感情移入するのに若干の障壁だった。
まぁ仕方ないけれど。
Part1では軽く触れる程度ではっきりしていなかった二人のバックボーンが明確になった過去編。
様々な事が腑に落ちたし、現在→過去ときたらいよいよ未来。Part3であの後の展開がまっている。
最終章へ続きます。
ハル

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