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Sweet Dreams(原題)
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『Sweet Dreams(原題)』に投稿された感想・評価

Omizu

Omizuの感想・評価

3.8
【第96回アカデミー賞 オランダ代表】
エナ・センディヤレヴィッチ監督の長編二作目。ロカルノ映画祭で主演俳優賞を受賞、オランダ映画祭で6冠に輝くなど評価の高い作品。アカデミー国際長編映画賞オランダ代表として選出された。

全編において画面設計がしっかりしている。どこをとっても画になる。そこで語られる搾取の物語はまぁよくあるものではあるが及第点以上はある語り口でよかった。

まず第一に映像が素晴らしい。農場主の家、流れる川、先住民たちの居住区、どれもしっかりとした画面設計がされている。流麗でキマッたカメラワークも高いレベルにある。

砂糖を生産する農場主が亡くなるのだが、そこで遺産相続人にされているのが実の息子ではなく、メイドに生ませた少年だった…という話。それ自体は何度も聞いたことがあるような物語だが、センディヤレヴィッチ監督の手によって夢幻的に語られていく。

文句のつけようがないアート映画。物語の起伏という意味ではあまりないが、映像体験として貴重であるし、監督の力量を大いに感じる一作であった。燃えて終わる映画にはハズレがないというのが持論だが、本作もそうであった。新しさはあるとは言えないが、美しく残酷な叙事詩として評価できる作品であるように思う。
[オランダとインドネシア、私のアイデンティティはどこに?] 80点

2024年アカデミー国際長編映画賞オランダ代表。エナ・センディヤレヴィッチ(Ena Sendijarević)長編二作目。観た瞬間にオールタイムベスト確定となった前作『Take Me Somewhere Nice』から4年経って、センディヤレヴィッチが帰ってきた!今回の舞台は20世紀初頭のインドネシア、オランダ人が支配する砂糖プランテーションである。当主のヤンはアガーテという妻がありながら、現地人メイドのシティとの間に出来たカレルという息子を溺愛していた。やがてヤンは突然亡くなり、アガーテはオランダにいた息子夫婦を呼び出すが、遺言によって農場はカレルに相続されていた。インドネシアに暮らすオランダ人、オランダ人の血を引くインドネシア人といったアイデンティティの揺らぎは前作から引き継がれたテーマであり、割れた鏡や窓ガラスを利用した反射と分裂のイメージも前作と似ている(DoPは前作と同じくEmo Weemhoffが担当している)。アガーテはオランダに戻ることなど今更出来ない、シティもカレルも"白人"として振る舞うことに慣れてしまっている。そんな中でヤンは亡くなり、給料未払いを理由に従業員はストライキを起こし、息子夫婦は農場を売り払おうとしている。帝国の終焉が突然やってきたのだ。そんな彼らの大いなる惑いを、緑と赤の色調で囲い込み、様式美の中に埋め込むことで人工的な香り漂う画面に閉じ込めている。ウェス・アンダーソンが撮った『ジャンゴ』なんて呼ばれ方もしていた。若干、オリエンタリズムに傾いているような気がするが、これが自己批評的なのかは判別できないのは、ちと残念なところ。

当時のオランダでは植民地支配について批判的な考えが出始めていたようで、息子夫婦はそんな考えを持っていた。しかし、そんな彼らもまたインドネシア人を軽蔑し見下していることが提示される。確かに息子夫婦が来る前からいたプランテーション農場主たちとは違っているのだが、根底にある意識は同じなのである。それでも、ヤンの二人の息子コルネリスとカレルは恐らく15は離れていると思うが、本質的に彼らは銃を持ってはしゃぐガキであり、互いが邪魔で互いを撃ち殺したいが出来ないという関係性が興味深い。特にコルネリスはやろうと思っても出来ない、逆にカレルはやろうと思ってもしない、と対比されている。他にも、冒頭の虎を狩る罠のための生肉と終盤でアガーテが額に当てる生肉とか、冒頭でアガーテの前に置かれる鏡と終盤でシティが映り込む割れた鏡みたいなモチーフから、シティと息子の嫁ヨセフィーン(しかも彼女は妊娠している)、どこかに埋まったヤンと眠るカレルなど対比が多層的に重ねられている。非常に興味深い作品だったが、前作の息の詰まるようなアイデンティティ探求は控えめだったので若干肩透かし気味…ハードル上がりすぎた感。
ヨーテボリ映画祭に行ってきました。
プロットもカメラもセットデザインも諸々悪くないのに少しも感情が揺さぶられないし、ラストで家が燃えてるシーン撮ったの予算の無駄遣いだなとしか思いませんでした。