つまらなかったというほどでもないのだけれど、劇場で見るような映画じゃないな。
都会の心が荒んだゴージャス夫婦がやんごとなき事情で田舎に行くことになり、田舎の心温まる人々に触れて互いに愛を思い出す物語。
心が貧しい人⇒お金持ち・都会暮らし・美男美女
心が豊かな人⇒貧乏・田舎暮らし・不細工
もはや差別意識でしかない分類なのに、心に関してはこの分類が未だに生きていて何の罪悪感も持たずに自然に受け入れる差別。ここに障害者とか男女とかが入ってきたらすぐに世間はキャーキャー騒ぎだすのにね。
この映画も都会の人が忙しくて忘れていたものを田舎で取り戻すワケです。
田舎の人は田舎に住んでるってだけで正義です。
緩い笑いネタと共に、離婚の危機に陥った夫婦が正義の田舎人に背中を押されて危機を乗り越える。
田舎の生活は絵的にも良かったし、無難な物語で気軽に観られた。
でもそれだけ。何もない。
ハッピーエンドだけど、きっとこの夫婦はまた都会に戻ったら同じことを繰り返すので何の教訓もカタルシスもない。
程よく纏まっていたけれど、映画にするほどかなー。テレビ映画で十分だと思った。
テレビでやってたらまた観る。
