意味は分かるけどもうちょいマシなのありませんかというタイトルだし、ベタもベタな要素やあざとくて少々冷める演出(劇伴の重ね方)に野暮なストーリーテリング(そんな説明描写挟まなくても伝わってる)という点はあるもののめっちゃ良い。
旅の1回性・偶然性を人生の1回性・偶然性に重ねることは正しいし、それ故に記憶や後悔、夢というテーマが出てくるのも真っ当だし良かった。また、進み続けるか一旦止まるかは自ら選択するとしても一続きの旅＝人生だから、それを暗示する直線の道のショットや途中下車という要素が出てくるのも鋭くて凄く良い。旅する側が反転する構成も上手いと思うし、アミ視点で語り直すのは、ありきたりっぽいけどちゃんと感情は揺さぶられてしまった。
回想での『Love Letter』から現在ジミー『Love Letter』オマージュショットへの繋ぎ好きだったな。
シュー・グァンハンの18歳と36歳の演じ分けや表情の芝居、素晴らしかった。
ヘテロ男性のちょっと良くない感想な自覚はあるけれど、清原果耶が綺麗すぎて見惚れまくった。視点人物がジミーである出会いのシーンでも彼の気持ちが分かってしまうし「そりゃ好きになるし忘れられないわ」と思い続けた。元々、回想に出てくる想い出の綺麗な人が似合うという印象を持っていたけど想像以上。めっちゃ上手いし良い俳優だよなと思っていて割と好きな俳優のひとりだったけど完全にやられたかもしれん。
