このレビューはネタバレを含みます
未来の世界観に統一して作り上げていてすごかった、スケールの大きな作品だった。
露出飛ばしたり、ノイジーだったり、古いフィルムのような映像も多かった。予知夢の不鮮明さを作品全体にも取り入れたのだろうか。
トム・クルーズのはらはらドキドキなアクションはシンプルに見てて面白かった。
展開の繋ぎに出来すぎたところがあったのはいまいち。
システムも結局は人が作ったもので欠陥がある、という警告と、
未来を決めるのは自分だという、わりとベタなメッセージ。
マイノリティリポート、の由来は面白かったが、あんまりストーリーに繋がってこなくてもどかしかった。
最後は地位と名声にとりつかれたおじいさんが原因だったと言う話。
共感とか感動がないのは、たぶん主人公のトム・クルーズに特に成長がなかったからかな。
葛藤を乗り越えた、という意味では、息子を殺したふりをした男を殺さない判断をした、というシーンがあったけど、そこはそこでよかったんだけど、結局殺しちゃって、あれってなったし。その後も物語続いたし。
最後のエコーのくだりはちょっとこのスケール感の大きい作品にして、かなり弱い落ちだったと思う。マイノリティリポートが核のままで最後までいってほしかった。
妻のキャラクターがよくわからなかった。あと結局ショーンは死んでしまったのか?