「ちょっと自惚れさせてもらうと、ちゃんと生きたと思う。 どうでしょうか?」
何が映っていたのか。
自分をすべて見せなければならないという切迫した覚悟だ。ぜんぶそのまままるっとさらけ出した生き様だ。
「我々は、みんな、何かの人生を生きているんですけども、自分の人生を考えてみても、自分の人生の実質が、この時現れた!というふうな感じのある時っていうのは決して多くないと思うんですよ。[•••]自分にとって自分の人生に目を開かせてくれる人たちがいる。そういうきっかけを提供してくれる人たちがいる。そういう人たちと共に生きる。ということが、我々にとって重大なんだと思うんです。」(鶴見俊輔『内にある声と遠い声』)