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60ミニッツのkuuのレビュー・感想・評価

60ミニッツ(2024年製作の映画)
3.0
『60ミニッツ』
原題 Sixty Minutes
製作年 2024年。上映時間 89分。
ベルリンを舞台に、娘の誕生パーティーに参加しようと急ぐ格闘家の奮闘を描くドイツ産アクション。
娘の親権かキャリアを懸けた試合かの選択を迫られ、前者を選んだ格闘家に裏社会の追っ手が迫る。
監督などを手掛けるのは『フォー・ハンズ』などのオリヴァー・キーンレ。『RHEINGOLD ラインゴールド』などのエミリオ・ザクラヤ、『イズィ&オズィ』などのデニス・モーイェンらがキャストに名を連ねる。

総合格闘家のオクタビオ(エミリオ・ザクラヤ)は、1時間後に開かれる娘の誕生パーティーに出席しなければ親権を完全に失う状況にあった。
目前に控えた試合を放棄してパーティーへと向かおうとする彼を、裏社会のメンバーたちが追いかける。刻一刻とタイムリミットが迫る中、オクタビオはベルリンの街を駆け回りながら娘のもとに急ぐ。。。

このジャンルを見始めた方にとっては、タイトでテンポの速いマーシャルアーツや、クールな動きや振り付け、見事なアクションセットなどが見られるとは思います。
しかし、このジャンルのベテランにとっては、今作品には驚きや感動は少ないと思います。
マダマダ新参者の域を脱してない小生も唸るとこはなかった。
しかし、これはジャッキー・チェン、ジョン・ウィック、ジョン・ウーの映画ではなく、様々な非現実的な方法でリンクされた戦闘シーンの単なるサービス・セットに過ぎない。
ドイツで大ヒットを飛ばした『ラン・ローラ・ラン』(1998年)のような雰囲気で、主人公オクタビオは60分以内にどこかに行かなければならない。
この単純な前提を考えると、テンポが速く、オクタビオの目標が明確なのはありがたい。
オクタビオが列車を降りた直後、彼を追っていた数人が偶然彼を見つけ、追跡が続く。
また、オクタビオは常に全速力で走るのではなく、悠長に構えているように見える(戦いやシークエンスの後、ただ歩き出す)ことが何度かある。
しかし、道中にはいくつかのひねりがあり、演技は一本調子ではあるものの、十分に観れた。
意地悪な視線や不敵な笑いが多かったが。。。
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