KotaroKinoshita

Civil War(原題)のKotaroKinoshitaのレビュー・感想・評価

Civil War(原題)(2024年製作の映画)
4.3
この数年のアメリカを代表する一本。設定だけが先行して演出が追いつかない"志は立派"な映画かと思いきや、しっかりビルドアップを重ね、ここぞというタイミングでシンボリックなショットを撃ち込む立派な映画だった。
一歩間違えれば荒唐無稽なB級アクションになってもおかしくない題材を、主人公を戦場フォトグラファーにすることで中東のイメージを無理なく導入しているのがスマート。完全にくたびれまくってる表情のキルスティン・ダンストも素晴らしい。
見せないことにこだわった『関心領域』より、見せることにこだわった本作の方を私は推したい。

@ AMC Kips Bay 15


演出0.8
人物0.9
構成0.8
驚き0.9
趣味0.9


演出=総合的な演出
人間=俳優および被写体の魅力
構成=脚本や画面の全体的な構成
驚き=斬新さ、意外さ
趣味=個人的な好き嫌いの印象