ムイ子

サンザシの樹の下でのムイ子のレビュー・感想・評価

サンザシの樹の下で(2010年製作の映画)
3.5
文化大革命のことを知っていたら、もっと深く、時代に翻弄されるやるせなさや怒りが込み上げてきたかもしれない。

でも、全く時代背景を知らなくても、時代に制圧され、押しつぶされそうな感覚は画面から伝わってくる。ヒリヒリと。
いくら制圧されても、人の心や営みは、いつの時代も変わらない。
人を好きになって、恋する気持ち。
今の私たちとなんら変わりはない。
恋する気持ちは変わらないのに、生きた時代が違うというだけで、切なくてやるせない。

今、この時代、日本に生まれてきたことがほんとにありがたいし、幸せって感じる。
なんだってできるんだよ。
ムイ子

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