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オーメン:ザ・ファーストのdm10foreverのレビュー・感想・評価

オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)
4.2
【理由】

いつの世にも、何処の場所にも自然発生的に湧いて出てくる「独裁者」という獣。
現在でもプーチン、アサド、金正豚・・じゃなくて金正恩、ある意味ではイスラエルのメタニヤフなんかもそう。
歴史を振り返れば数えきれないほどの独裁者たちが「現れては消え」を繰り返してきた。

奴らが独裁政治を行う上でその支配の根拠となるもの、それは「敵」。
「国家の敵と戦う」という正当性を自らの行動原理にすり替えて、ありとあらゆるものを「国のため」として支配する。
国民は「外的という恐怖から身を守るため」という大義名分と、徹底した情報統制、言論統制によって次第に「支配の一部」に取り込まれていく・・・・。
これが「独裁政治」の正体。
ただ「ワーワー」と騒いでも誰もついてはこないけど「外敵から身を守らなければこっちがやられる」っていう状況が出来上がったとき、人は「敵よりも強い力」を求める。

そして、国民たちの希望が「与えられるのを待つ」から「自ら求める」となった時、独裁者は動き出す。

人類は長らく神による『崇拝という名の支配』の元に生きてきた。
しかしどんどんと文明が発達すると、人間は「神がいなくても生きていける」という現実を知った。
すると今度は「信仰心に対する支配」がなくなると困る人間が出てくる。
つまり人間が「神の次の新たなる崇拝の対象」を求めるようになってくれなければならないのだ。
そして生み出される悪魔という名の「獣」・・・・。

どんな行いにも「理由」があり「結果」がある。

続きは内容にも触れるので、フィルターをかけて「悪い子の部屋」にしまっておきます。
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