み

ブリーディング・ラブ はじまりの旅のみのレビュー・感想・評価

1.5
グラスゴー映画祭で。
Maxが「自己陶酔的だった」って言ってたけど頷ける気がする。
あれだけ父親に反抗し続けていた主人公が最後には父親に完全にポジティブな気持ちを持っているその間がとても不自然というか、物語のために作られた物語のような、私の苦手なご都合主義な感じがしてしまった。
私は見る側に共感や感動や、特定の感情を誘発することを強制されるように感じる映画がとても苦手というか、なんとなく製作者の意図みたいなものがうっすらと見えてくる(勿論完全に分かってるわけではなくて私の勝手な感じ方)映画が苦手なんだけど、まさにそれという感じだった。
笑いのポイントも感動も共感もエモさも、全てそのために用意されてるような薄さ。
Davidが「フラッシュバックの理由も、フラッシュバックする内容も主人公の感情や選択に全く関係ない。ただの幸せな思い出を不自然なタイミングで思い出してるだけだし、父親のことをネガティブに表現する割に全ての思い出で良い父親だったからよくわからない」って言ってたけどわかる
Maxは本人が言ってるようにシニカルなんだけど、自分も同じような部分があるのでこういう映画を一緒に真顔で見れるのがよい。どちらかがめちゃくちゃ感動してたら多分合わなかったと思う。
み