元サッカー選手の青年ヴィニーは車上生活に陥り自分を見失い孤立している。そんな彼をストリート・サッカーのコーチであるマルはイタリアで開催されるホームレス・ワールド・カップへイングランド代表選手として出場するように誘い出す。主人公ヴィニーが再生していくドラマが自然で清々しい。ゲームへの参加を通して仲間との互助精神の大切さを訴えるコーチの気持ちがそのまま作品のメッセージにもなっていた。薬物中毒だったネイサンほかイングランド・チームの面々が皆それぞれ訳あり…でも表情がとてもイイ。
試合には熱く、ホームレス達の支援には冷静で思慮深いコーチのマル。これをビル・ナイが演じちょっと異色で愉快。イタリアの名優ヴァレリア・ゴリノが大会長役でしっかり脇からサポート。大して上手くもない(失礼)日本チームまで出てきて意味不明な(笑)存在感を残していたのもユーモラスで印象に残った。
