中堅のデザイナーさんが、エプソンと組んでオートクチュールのショーに廃棄衣料を利用したコレクションを発表しようとするドキュメンタリー。
デザイナーさんはケニアのゴミの島(みたいなところ)の臭いに圧倒されて茫然自失になってしまうんだけど、そもそもその「臭い」がスクリーンに立ち上がってこない(というか撮り手は臭いが絵にならないことを当たり前だと思ってる、舞台挨拶ではそんな物言いだった)。
「圧倒的な量だった」というゴミが絵として切り取られていないし、その後の旱魃云々も、ことばによる説明が先走って「水の無さ」が写っていない。
ゴミ→旱魃→服の起源→オートクチュールっていう流れが、どうしても後付けでご都合主義に見えてします。
結論(スッタモンダの果てに成功するショー)有りきのわざとらしさにずうっと悩まされた90分でした。