ぽんぽこ

死刑台のメロディ 4K リマスター・英語版のぽんぽこのレビュー・感想・評価

4.0
シネリーブル梅田が新しくなり、シックな焦茶色ベースの椅子が沢山あるスペースでテアトル梅田に生まれ変わっていました。


1920年にアメリカで実際にあったサッコとバンゼッティ事件の人種的、思想的偏見に満ちた裁判を忠実に映画化した作品なので、ずっと重苦しい空気でした。

護身用のピストルを携帯していた2人のイタリア人が、逮捕されます。
殺人犯として起訴され弁護士の正当な論旨にもかかわらず、証人達の偽証などにより揉み消されていったのです。
イタリア人でアナーキストだからという理由で見せしめの為だけに吊し上げられているのです。
つまり、事件の真偽など問題ではないのです。


赤狩りを調べていると、映画界にも密接な関係があって、チャップリンや、ウィリアム・ワイラーなどが赤狩りに抵抗していたようです。
告発、密告者にウォルト・ディズニーの名前が上がっていて、裏の顔が見えた様でした。
アメリカでは同じ移民でもイタリア人、アイルランド人、東欧人は差別的扱いされていたそうだし、闇が深いです。
映画は淡々としていますが、事実を表現しているからで、映画が制作された事で知る機会を得ました。
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