shuki

ラジオ下神白―あのとき あのまちの音楽から いまここへのshukiのレビュー・感想・評価

3.4
キレイな部分しか映っていない嘘臭さ。
例えば、ラジオ化する際のエピソードの取捨選択フェーズは幾らでも創作者のエゴイズムを映すチャンスがあったろうし、組織内の揉め事や、予算ぐり等、ボランティア活動の現実をつく機会に溢れていたと想像出来るがそこにカメラは向けられない。組織側から雇われた記録者としての立ち位置を越境出来ないもどかしさ。(を感じてしまうのは僕だけか、監督はどうだったのだろうか。)
少なくとも、予算周りに関しての話が少しでも画面内で起きていれば自分はもっと肯定的に被写体らを見られたと思う。これだと宗教団体のPR動画のようだ

加えて、全く背景の説明がない'ラジオ下神白'の制作者たち。利害関係や理念を全く説明されないままに、高齢者に対して常にタメ口で話すアシンメトリーなロン毛の代表を見せられると懐疑的な目線で観てしまう。
shuki

shuki