このレビューはネタバレを含みます
ノア・バームバックがバラバラになっていく面倒な家族の関係を描くドラマ。
プライドが高く捻くれまくってるおかげか、書いた本が全然売れない父親
書いた本が売れてるけど、浮気性で色んな男と関係を持っている母親
父親の影響を強く受けてしまって、やっぱり捻くれてる長男
思春期真っ只中で母親派の次男
両親の離婚を機に家族がバラバラになっていく中で、ずっと父親派だった長男が、父親が教え子を家に連れ込んで関係を持とうとしているのを見て、この教え子が気になっていた彼が何か吹っ切れて、父親の元から去る決心をする。
これがラストで、幼少期に見て泣いちゃったイカとクジラの展示を見にいくというのに繋がるんだな。
父ちゃんも母ちゃんもどっちもどっちだなぁという気もするが、特に父ちゃんは嫌なところばかり目につくなぁ。
あんなにバカにしてたのに入院先の病院で大衆小説も良いなぁとか言い出したり。
後に「マリッジ・ストーリー」も撮ることになるわけだけど、バームバックには両親の離婚というのは何か強い気持ちがあるテーマなのかな。