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フォロウィング 25周年/HDレストア版のhrmのレビュー・感想・評価

4.0
クリストファー・ノーラン長編デビュー作。
全編モノクロの映像とクラシカルなスクリーンサイズ、女性俳優のヘアメイク、ファッションにより古い映画みたいな雰囲気。
4Kレストアとは言えあたたかいざらつきの残る画面と比べ、一切の雑味が処理された劇盤が鋭利に刺さった。
ノーランらしいつくりだけれど70分とコンパクトな尺なので、時系列シャッフル映画でも頭の中が整理しやすく伏線も綺麗に回収されてとても気持ちの良い一本。
今までに観たノーラン作品の中でいちばん好き。
ずっと気になっていたけれど、配信もレンタルでも遭遇できずにいた映画をスクリーンで観られてとてもうれしい。

調べると、スクリーンサイズはサイレント時代と同じ1.33:1。
IMAXも同じ比率なので、一周回って生まれ変わった感がある。

時系列シャッフル映画の元祖ってどれなんだろう?
私が観たことのある最古は「去年マリエンバートで」。
シャッフルされているが故ネットの解説を読んでもなお難解なのだけど、とても美しいモノクロ映画で理解できなくても大好きです。
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