貧しさゆえに忍びの世界に入ったカムイだったが、明け暮れる殺戮の日々に嫌気がさした彼は、この世界から抜け、裏切り者として追われる身となる。
そんな中、偶然、命を救った漁師の半兵衛一家のもとに身を寄せることになるが、そこには半兵衛の妻として身を潜めるかつての仲間スガルもいた--------。
CGを駆使しないと映像化の難しい映画だったかもしれないが、そのCGの多用が却ってリアル感をなくし、さらにはしつこい感じと残忍な映像シーンを強調するだけの作品になってしまったのではないかと思われる。
その割りに、たとえば伊藤英明が乗っていた船などは、作り物アリアリのCGで、最近のCGとしていかがなものだろうか?
ストーリーも大して内容のないものが、ダラダラと続き、イマイチ印象に残りにくいし、結末も後味が悪い。
白土三平の原作の良さを本当に出しているのか疑問の作品。