ドラえもんは猫型ロボット

アリス・クリードの失踪のドラえもんは猫型ロボットのレビュー・感想・評価

アリス・クリードの失踪(2009年製作の映画)
3.5
「プロの流儀だ」

時間と手間とお金がかかってる。
誘拐って大変なんだな🥺

〈あらすじ〉
刑務所で知り合った二人の男が、お金持ちの娘を誘拐して監禁するが、とある事情が明らかになったことで話が計画外の方向に転がっていくというお話。

誘拐される女性役を、『キングスマン ファーストエージェント』『ヘンデル&グレーテル』のジェマ・アータートンが演じてる。

面白かった。

舞台は、誘拐した娘の監禁場所が主だし、登場人物は三人のみ。
静かでこじんまりとした作品だが、
二人の男と一人の女。
三人の複雑な関係性が、状況をどんどんと変えていく。

物語の進行とともに、それぞれの関係性を小出しにして、それが結構驚きな設定だったので、最後まで楽しめた。

よく練られた脚本と、
コロコロと変わる状況の中で、それぞれの混乱した心情や苦悩を表した役者さんたちの演技がお見事。

あらすじや作品の内容からは、誘拐を発端としたクライムサスペンスものに見えるが、個人的には、
登場人物たちの愛への葛藤を描いた、生々しい人間ドラマだと思った。

あまりこの手の作品は好みではないのだが、結構楽しませてもらえた。
しかも、人も場所も限定的で、お金もほとんどかけてないのに、100分間中だるみしなかったのは、お見事🤗

あと、タイトルが○。
「そういうことなのね」と、最後まで観て納得できた。

クライムサスペンスというよりは、恋愛映画が好きな人の方が今作は刺さりそうな気がする。
面白かった。

「人を愛したら相手を大切にするものよ」
ですよね〜🤣