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フロム・ダスク・ティル・ドーン2のYYamadaのレビュー・感想・評価

3.0
【ヴァンパイア映画のススメ】
『フロム・ダスク・ティル・ドーン2』
(1999)

◆本作のポジショニング
人類 ← (捕食・強盗) ← ヴァンパイア

〈見処〉
①まさに「グラインドハウス」!
 吸血鬼が銀行強盗してみたら…!
・『フロム・ダスク・ティル・ドーン2』(From Dusk Till Dawn 2: Texas Blood Money)は、1999年に製作されたホラーアクション。
・本作の舞台は米テキサス州。銀行強盗のバック(ロバート・パトリック)は、稼業から足を洗うつもりでいたが、脱走した強盗仲間のルーサーからメキシコでの銀行強盗を持ちかけられる。
・しかし、ルーサーは途中で立ち寄った酒場「ティティ・ツイスター」でヴァンパイアの餌食になってしまい、バックの仲間を襲ってヴァンパイアとし、ヴァンパイア強盗団を結成。バックは、警官隊とルーサー率いるヴァンパイア強盗団の壮絶な戦いに巻き込まれてしまう…(Wikipediaより抜粋)。
・本作はクエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲスによるカルト作『フロム・ダスク・ティル・ドーン』から4年の歳月を経て製作された続篇。タランティーノとロドリゲスがプロデューサーに回った本作では、5百万ドルの小予算にて製作され、アメリカではビデオスルー、日本では2001年に劇場公開されている。
・低予算を逆手にとったB級感全快の本作は、2007年にタランティーノとロドリゲスが共作した『グラインドハウス/プラネット・テラー&デス・プルーフ』に繋がるようなチープなテイストに溢れる仕上がりとなっている。
・主演は『ターミネーター2』のロバート・パトリック、共演は『ブレイキング・バッド』で狂犬トゥコを演じたレイモンド・クルス。ダニー・トレホは、本作でも「ティティ・ツイスター」バーテンダー役でダニー・トレホが続投している。

②結び…本作の見処は?
前作との関連性は「ティティ・ツイスター」とメキシコ警官の話題に「ゲッコー兄弟」が登場したのみ。
○: 低予算を逆手にとったチープな演出にセンスを感じる。色々なアングルによる吸血シーンは見もの。
○: 銀行強盗を決行後のストーリー展開は悪くない。吸血鬼vsメキシコ警察の勝利の行方はいかに!?
▲: 冒頭のエレベーターやモーテルの浴槽による惨殺シーンの演出が長く、全然ヒッチコックのオマージュのレベルになっていないのは、残念。
▲: 前作にも登場した妖艶な酒場「ティティ・ツイスター」のセットは、随分とスケールダウンし、ダンサーの質も低下。
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