Constantine

ボウリング・フォー・コロンバインのConstantineのレビュー・感想・評価

4.0
マリリン・マンソンがインタビューに応じたということで少し気になっていた作品。流石にコロンバインでの犯人がマンソンを好きだからといって彼を悪く言う風潮には失笑。それならベートーヴェンを好み聴く人が大量殺人を起こせばベートーヴェンは批判されるのか?もう約20年前のことではあるが、当時これを声高に主張していた人は本気でアホだとよく分かる。

そしてNRA(全米ライフル協会)の当時の会長、チャールトン・ヘストンにも言及。確かに彼らの主張は理解できる。ただいくら事前に予定されていたものとはいえ、コロンバイン事件の直後に集会を開くのは倫理観がなさすぎるよ。そして意外にもチャールトン・ヘストンには自分の意見というものがないことも分かった。

日本はよく平和ボケだと言われるが、隣人への不安から銃を持つことを当たり前だと考えてしまうくらいなら平和ボケで結構。流石にカナダほどではなけれども。他国の政治に介入して空爆を起こすくらい犯罪に対する危機感は強いのに、自国の若者が高校に銃を持って乱射することは防げなかったのね。本当に皮肉。
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