タカヤマ

異邦人のタカヤマのレビュー・感想・評価

異邦人(1967年製作の映画)
4.0
スコア4.5以上・・・超傑作!超おすすめ!
4.0〜4.4・・・名作。おすすめ。
3.0〜3.9・・・お暇ならいいと思います。
2.0〜2.9・・・僕はあんまり、でした。
1.9以下・・・時間の無駄だと思います。
ルキノ・ヴィスコンティ監督が凄いのは、全てが芸術的な点だ。多分幼少の頃から美術品に囲まれて育ったので、その頃から素養が育まれたのだと思う。画角にしても、アングルやカメラの動きにしても、絵画のように捉えていて、演者もその絵画の一部になっている。カミュの「異邦人」の解釈の細かな部分は人それぞれであり、一筋縄ではいかないものだけど、ヴィスコンティは自分なりの世界観で「異邦人」を翻訳し、映画化していると思う。ただし、原作には、やはり到底及ばない。原作の「きょう、ママンが死んだ」とで始まる衝撃は、この映画にはない。そして、他の傑作「山猫」や「家族の肖像」と違い、力み過ぎている気がする。特に後半から。名作ではあると思うけど、ヴィスコンティの作品群の中では頭ひとつ出るほどのものではないと思う。
タカヤマ

タカヤマ