YYamada

アンダーワールド:エボリューションのYYamadaのレビュー・感想・評価

3.3
【ヴァンパイア映画のススメ】
『アンダーワールド: エボリューション』
 (2006)

◆本作のポジショニング
     人類 ←←← (捕食)
     ↓     ↑
狼男族 ←← (変異) →→ ヴァンパイア
↓           ↓
(反抗) →→→ (抗争) ←←← (征伐)

〈見処〉
①種族の進化のために源流を辿る、
 ヴァンパイア・ヒットシリーズ第2作
・『アンダーワールド: エボリューション』は、2006年制作のアクション映画。
・本作のスタートは、西暦1202年の東欧。吸血鬼ヴァンパイア族と狼男ライカン族。伝説の怪物として語り継がれる2種族は、突然変異で現れた不死の血脈“コルヴィナス”から同時に生み出されていた。コルヴィナスの次男であり、巨大な戦闘能力を持つライカンの始祖ウィリアムは、人間を襲ってライカンを増殖させていた。
・そして現代。前作でヴァンパイアの長老の一人ビクターに復讐を遂げたセリーンは、復活したヴァンパイアの長老である、コルヴィナスの長男マーカスに居場所が突き止められてしまうが、両種族の混血であるマイケルと共に逃避行を続ける。
・両種族から追われる2人は、両種族の創世にまつわる驚がくの事実を知り、セリーンは、複雑な想いのなか、闇の世界“アンダーワールド”へ復讐を誓う…。
・本作は、何世紀にも及ぶヴァンパイアとライカンの種族闘争が繰り広げられている闇の世界を舞台に、哀しき過去を背負う女戦士の活躍を描いたアクション・シリーズの続編。女戦士セリーン役のケイト・ベッキンセイルを筆頭に主要キャラクターは前作から続投。また、前作に続きメガホンをとったレン・ワイズマン監督による陰影美しいミステリアスな映像世界も健在にて、前作を上回るヒット作品となった。

②結び…本作の見処は?
ケイト・ベッキンセイル、32歳。
○: 前作にて語られていた吸血鬼ヴァンパイア族と狼男ライカン族の1000年闘争が具体的に描かれ、シリーズの基本ストーリーを肉厚にしている作品。
○: モンスターバトルとしてのアクションは、シリーズ随一。
▲:『ドラゴンボール/セル編』のように、前作から進化を繰り返し、戦闘力のインフレ化を招いている。
×: 人類はほとんど描かれず、人類が知らぬ間のモンスター達の小競り合いにしか見えない。
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