冷蔵庫とプリンター

アランの冷蔵庫とプリンターのレビュー・感想・評価

アラン(1934年製作の映画)
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 同時代のどの劇映画よりも劇的で、映像的に惹きつけられた。ヴィスコンティの『揺れる大地』にどことなく似ている。

 雄大な自然(と、それに対する卑小な存在としての人間)を、ロングショットを多用することによって表現している。
 
 網が波に引っ張られてダメになる冒頭と、荒波で船が持っていかれるラストが呼応しているのも巧い。ここまで来るともはや劇映画なのだが。
 ウバザメ漁も素晴らしかった。