ラーチャえだまめ

魍魎の匣のラーチャえだまめのレビュー・感想・評価

魍魎の匣(2007年製作の映画)
3.5
『いいちこのCMみたいな映画です(笑)』



手首がDAIGOで妖怪研究家、京極夏彦の同名小説「百鬼夜行シリーズ」第二弾「魍魎のはこ……「ハコ」くらい簡単に変換させろよおおおおお!?前作「姑獲鳥の夏」は予告でオバちゃんがおっかないのでスルーしました、堤真一に阿部寛、椎名桔平……堤の役がタッキーだったらミスチル流せたのにいえいえ主題歌、東京事変の「金魚の箱」が学生時代大好きだったのに、何故今日まで観ていなかったのか…亀山歯ブラシ、あいや関口くん


なんと言っても特筆すべきは上海ロケを敢行して作り上げたセカイ、昭和の町並みの再現でしょう!いやーたぶんその辺の時代に詳しい方なら若干ん?となるやもしれませんが、レトロチックなビルにクラシックカー、チンチン電車(?)忠実に再現された「三丁目の夕日感」は並の“制作費”ではありません!!


加えて主要登場人物たちの「掛け合い」がまた面白くって、ぶっちゃけかなり“説明的”でセリフっぽいセリフなのでリアリティはないのだけれども、何お宅ら小中時代から知り合い?オッサン3人の“お笹馴染み感”アリストテレスでいて非常に“ユニーク”でセリフ量も多いから、ストーリーがだんだんよくわかんなくなってきてしかし「化物語」的な、そーゆー楽しみ方もありますww


その肝心のストーリーは「“妖怪”の仕業だと思ったら“SF”だった」という、前半と後半で180度違う“世界観”になる、特に後半“匣”の中に潜入するシーンでは、着物姿の中禅寺がメタリックな場所で宙吊りになるという摩訶不思議な画を拝むことができ……


はっきりしないラスト、無駄にグロテクスなシーン(バラバラになった腕)、2時間超えの長編ともあり、人を選ぶ映画ではありますが、こだわりの(?)カッコいいアングル、オカルト的世界観、そして印象深いテーマ曲等、ハマる要素も沢山あって単に“捨てる”には勿体無い作品ではあると思います。。。。
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