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魔人ドラキュラのhatoのレビュー・感想・評価

魔人ドラキュラ(1931年製作の映画)
3.1
つい先日原作が同じ『吸血鬼ノスフェラトゥ』を観たばっかりやから変な気分。

牙が無いこと以外はまさに全員が想像するドラキュラ。十字架、トリカブトを嫌って、仲間を増やせる。
意外と知らない設定もあった。狼に変身できたり、日の出てる時間は故郷の土で眠らないといけなかったり。血を吸われて死んだ後になる吸血鬼と、ドラキュラに血を与えられてなる吸血鬼は別物らしい。
ヴァン・ヘルシングの台詞「迷信と思われていることが、吸血鬼の強みなのだ。」はなんか納得。カッコいいやん?

テンポはゆっくり超丁寧でストーリーがわかりやすい。『ノスフェラトゥ』はサイレントで原作知ってる前提みたいなところあったから、先にこっち観とけば良かったかも。

総合的な演出は『ノスフェラトゥ』の方が不気味で好き。でもドラキュラが人を狙う時や、ミナがジョンの喉を見る時の顔圧・目力のような「凄み」は今作の方が感じられた。
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