トランシルバニアで500年生き続ける吸血鬼ドラキュラ伯爵は、不動産屋のレンフィールドの手引きでロンドンに渡り、うら若き令嬢ミナを狙う。ミナの婚約者ジョナサンはヘルシング博士の力を借り、ドラキュラを倒そうとするが…というお話。
オープニングには白鳥の湖が流れ、ホラー映画というより格調高い舞台劇を見ている印象。特殊メイクやショックシーンは皆無で、ドラキュラの恐怖はベラ・ルゴシの目力だけで表される。ドラキュラ城の巨大なセットが印象的。ドラキュラのイメージを決定づけた作品だが、怖さの面ではクリストファー・リーのハマー版に軍配が上がる。