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ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘のkazu1961のレビュー・感想・評価

2.9
▪️Title : 「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」
Original Title :※※※
▪️First Release Year:1966
▪️JP Release Date :1966/12/17
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-406 再鑑賞
🕰Running Time:86分
▪️My Review
本作から明らかに色んな変化があり、昭和ゴジラの低迷期を迎えるタイミングとなった作品ですね。
本作、「ゴジラシリーズ」の第7作にあたります。一番大きな変化は、本編監督や音楽担当が、それまでの「ゴジラシリーズ」の主軸を務めた本多猪四郎から福田純へ、伊福部昭から佐藤勝へ変わり、作風もそれまでの重厚なものから軽快なものへ変わってしまいました。特に本作のエレキギターをベースにした音楽は全く重厚感がなくなってしまいました。
また、『モスラ』(1961年)以来ザ・ピーナッツが演じてきた小美人は、本作では彼女たちと同様に双子タレントであるペア・バンビに交代しています。全てにおいて重みがなくなっていってます。。。
そして、そのストーリーもいつものように原水爆に対する危機的メッセージは発していますが、それ以外は浅い感じが否めません。どちらかと言えば、人間側のドラマにウェイトを置いた作品であり、ゴジラの登場は中盤を過ぎてから。そのゴジラも描き方が幾分陽気になったように思います。

また、本作は当初『キングコング対エビラ』を制作予定だった所アメリカ側の意思で不採用となりました。不採用となった『キングコング対エビラ』の脚本を、主役のキングコングをゴジラに置き代え、「ゴジラシリーズ」の一編として再利用されることとなり、本作が製作されたんですね。本作におけるゴジラが『キングコング対ゴジラ』のキングコングに近く陽気な性格(美女に好意を持つ、「若大将シリーズ」における加山雄三を真似て得意気に鼻をこするなど)になっていたり、落雷を浴びて復活する描写が見受けられるのは、この経緯によります。(参考:Wikipedia)

物語は。。。
行方不明の兄を探す少年、大学生2人、銀行強盗ら4人が乗りあわせたヨットが、エビラの襲撃を受けて遭難。南海の孤島レッチ島に漂着します。彼らはそこで、インファント島の住人を拉致し、核弾頭を秘密裏に造る秘密結社・赤イ竹の存在を知ります。彼らはレッチ島に眠っていたゴジラを覚醒させて、インファント島の島民たちの救出と、島からの脱出を画策しますが。。。


▪️Overview
関沢新一がシオリオを執筆し、福田純が監督した怪獣特撮もの。撮影は「ゼロ・ファイター 大空戦」の山田一夫。なお、特技監督には「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」などの円谷英二があたっている。(参考:映画.com)

出演は、宝田明、水野久美、沢村いき雄、伊藤久哉、天本英世、平田昭彦、田崎潤。
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