がちゃん

博多っ子純情のがちゃんのレビュー・感想・評価

博多っ子純情(1978年製作の映画)
3.8
この作品は絶対に女性にはわからないと思う。
でも、男ってこんなものかという意味で女性にも観てほしい。

大人なのか子供なのか14歳の中学2年生男子。
性への好奇心は旺盛なのだが、
体験がない。
あるのは巷に流れる淫靡な噂話ばかり。

恋知り初めし年頃だ。
ぎこちないキスを自慢する。
思いっきり粋がりたい年頃でもある。

上級生との喧嘩。
その喧嘩にはルールがある。
だから番長は一目置かれる。


今や個性派俳優である光石研が主人公の郷を演じる。
博多男の誇り締め込み姿が凛々しい。

この作品のもう一つの主人公は、
博多の街そのもの。
山笠が縦横無尽に走る祭りの描写は圧巻だ。


ヒロインにバスボンガール(死語?)の松本ちえこ。
学級委員の役で、おおいにかまととぶりを発揮している。

あこがれていた先輩番長が、隣の家のこれまたあこがれの女性と駆け落ちした後、先輩番長が死んであこがれの女性が涙ながらにピアノを弾くシーンはジーンときた。

クライマックスは熊本城での、
対立する二つの中学校総出の大喧嘩。
主人公はピストルを持って突っ込んでいく・・・

九州弁っていいなあ。
意気がいいんだけど情がある。
博多の山笠祭りに行きたくなりました。
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