カサヴェテス監督にしては珍しく、何とも清々しいお話である。
『こわれゆく女』とか『フェイシズ』とか観て必ずドヨ〜ンと暗くなるカサヴェテス作品なのだが、本作はそこまでダウナーではなくスッキリ観れる。これにはびっくり。😲
主演のシーモア・カッセルとジーナ・ローランズの中年カップルが素朴で愛しく描かれている。即興演出で活き活きと演じる二人の掛け合わせが、どこかホッとする。🥲
カサヴェテスらしい鬱屈した人間愛に満ちた小品で、彼の作風に苦手意識がある人にも観て欲しいリリシズムが特徴でもあるラブストーリー。洗車場から始まる手持ちカメラのオープニング映像からグイグイ引き込まれること間違いなし。