壮大なマフィアの抒情詩。
冒頭とラストの演出は対になってるんだろう。
ラスト、赤ん坊が神の赦しを受けながら同時進行で次々と殺人を犯す演出が鮮烈だった。
マイケルの器は親父さん似。
冷静さと、冷酷さ。
ソニーは短絡的+直情型すぎてゴッドファーザーには向いてなかった。
子供の頃や若い頃テレビで観たときはあまり意味が解ってなかったが、当時もマイケルの妻(ダイアン・キートン)の表情から幕の閉じ方が不穏で、『ああ、マイケルはとうとう悪の道に入ったんだな…』ということだけは理解できた。
にしても、当時のアル・パチーノとダイアン・キートンは美男美女だった。特にダイアン・キートンの美人っぷりには驚いてしまった。
何となく人好きのする弁護士のトムがロバート・デュバルだったとは!
マーロン・ブランドの唯一無二の存在感、その迫力も凄まじかった。
頬に綿を詰めたり、あの話し方は余りにも有名。
パート2の若きコルレオーネと、マイケルがのし上がってゆく様も期待したい。