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女生きてます 盛り場渡り鳥のchiyoのレビュー・感想・評価

3.5
2021/8/14
女シリーズの4作目で最終作。セックスしようとすると全身に蕁麻疹が現れる初子、どもりで上手く話せない善伍、色情狂な初子の母親・富子と、これまで以上に癖のあるキャラクターがてんこ盛り。特に富子は、森繁久彌演じる金沢や財津一郎演じる石井医師への絡みが半端なく、娘・初子にとっては毒親以外の何者でもない。が、厳しい現実を描きながらも、相変わらずマイノリティーに優しく、誰のことも否定はしない作り。終盤が怒涛の展開で、幸せを手に入れたかに見えた初子に、車が行き交う横断歩道が追い打ちをかける。そしてふと気付けば、和技が言葉を発したのはラストが初めてだったのでは?しかも声の向け先が、中村メイコ演じる金沢の妻・竜子なのが嬉しい。
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