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主婦マリーがしたことのヒメのレビュー・感想・評価

主婦マリーがしたこと(1988年製作の映画)
4.0
監督 クロード・シャブロル

マリーがしたことって何♪ᘏ⑅ᘏଓ˚
禁断ちっくなミステリー?♪って
ワクワク連想させて裏切る邦題お見事。

シャブロル監督さんの映画をもうひとつ
観てみよ~思って選んだら..
でも主要キャストと監督さんの見せ方の
おかげでひき込まれて観終わってみると
原題がとてもしっくりくる

Une affaire de femmes "女たちの物語"

中絶の合法化を求める請願書には
シモーヌ・ド・ボーヴォワールを筆頭に
カトリーヌ・ドヌーヴ
マルグリット・デュラス
フランソワーズ・サガン
アニエス・ヴァルダ ジャンヌ・モロー
といった女性著名人たちが
名を連ねていたという

堕胎の手助けと娼婦の商売のために
部屋を貸し貧困から
裕福な生活に一変したマリーは
夫の密告により最悪な最期を迎える
もし日本と同じ年代に合法化されていたら?
「見せしめ」って。とてもいやな言葉ですね
この権力こわすぎる

マリーはとにかく性格がわるいのだけど
ユダヤ人の友達との別れの悲しい涙
美容院へ行って髪型が変わったことに
夫が気づいてくれないときの涙(おちゃめ)
夫の性欲が凄くて子供を毎年産み続け
「私、乳牛みたい」と泣く女性の姿を見て
動揺したときの涙
歌手を夢見ていたマリーのさいごの涙
マリーは何度も大粒の涙をぽろぽろと零す
そのシーンはなんでかとても美しかった

そんな大人たちを見つめる子どもたちの
視線がとっても切ない‼︎ >_<。
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