矢吹健を称える会

決断の矢吹健を称える会のレビュー・感想・評価

決断(1958年製作の映画)
2.8
 なんやねんというオチがつくのだが……それ以前の部分に関してもあまり良くない。前半のロバート・テイラーに執心する老婆のくだりとか、とってつけたようなティナ・ルイーズのお色気シーンとか、なんとなくひとつひとつが締まらない。あとこの描写だとロバート・テイラーが「街のみんなに好かれてる奴じゃしょうがない、見逃してやるか」という甘々の人間になってしまって、いかんでしょう。
 ただ洗濯場とティナ・ルイーズという組み合わせはグッとくるし、彼女に一瞬は期待したロバート・テイラーが失望するシーンは味わい深いものがあった。服を買って変貌した彼女が、ロバート・テイラーの命令でジャック・ロードに会いに行くという展開も面白いけれども、彼女を見た街の男たち「いい女だなあ」「たまらねえぜ」みたいなことを口々に言う演出がやたらしつこい。いや実際綺麗だけど。