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執炎のyaaaのレビュー・感想・評価

執炎(1964年製作の映画)
4.0
浅丘ルリ子さん出演100本記念の作品なんて、とにかく浅丘さん映画出過ぎ。
話は日本海に面した村で戦争で引き裂かれる夫婦を描いたものであるが、画面がとても面白い。勿論、浅丘ルリ子さんの可愛さ、美しさはきっちり押さえられてるのは基本で「余部鉄橋」を取り入れたロケーションの良さが光る。
浅丘さんと伊丹十三さんが出会う山間の村の横溝正史・金田一感はゾクゾクくるし、二人が世間から逃避する山小屋での雪降らしのやり過ぎ感は悲哀を増長する。
鉄橋でのすれ違う汽車を避けてのラブシーンも動的画面で素晴らしい。
線路で対面から汽車に出くわすのは「スタンド・バイ・ミー」が印象的だが、本作観ればそれは上書きされる。
浅丘ルリ子さんの可愛さ、美しさだけで腹一杯なのに「能面」のような感情が飛んだ表情まで披露されるのは贅沢。えっ!?見えた!みたいなヌードまであったりして。
俳優・伊丹十三さんもあんまり見慣れて無いので新鮮で初々しいが、余りに素朴すぎて山に生えてる草でもちぎってマヨネーズかけて、おつまみ作ってウンチク語りそうな雰囲気ある。
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