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悲しみの青春のsonozyのレビュー・感想・評価

悲しみの青春(1971年製作の映画)
4.0
1970年 ヴィットリオ・デ・シーカ監督
ベルリン国際映画祭:金熊賞、アカデミー賞:外国語映画賞

舞台は1938年 イタリアの美しい街フェッラーラ。
夏の終わり、上流階級コンティーニ家の広大な屋敷のテニスコートに裕福そうな若者たちが白いテニスウェアで自転車に乗って集まってくる。
という何とも優雅に始まる映画ですが、テーマはムッソリーニ政権下のファシズムによるユダヤ人の迫害。

コンティーニ家のミコル(ドミニク・サンダ):ヴェネチアの大学に通う美しき才女。病弱の兄アルベルトがいる。
ジョルジョ:ミコルの幼なじみでミコルに愛を伝えるがあくまで友達よと拒絶されている。
このユダヤ人の2人とその家族に、人種法の制定による迫害の危機が迫ってくる。

ユダヤ人狩りで一家が連行され、別々の部屋に振り分けられてしまうラスト。ドミニク・サンダの儚い美しさ。
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