HicK

グリーン・ランタンのHicKのレビュー・感想・評価

グリーン・ランタン(2011年製作の映画)
3.0
《別にそこまでヤバくは無い。けど》

【当時】
ライアン・レイノルズが好きで、2011年当時、今作を3D上映している映画館を探して見に行った作品。別にヤバイぐらいヒドイ訳ではなく、よくあったアメコミ実写化のたぐい。ただ、やっぱり公開当初も今も「ふーん」ぐらいの感想だった(笑)。

【難しいアメコミ題材】
原作デザインを踏襲すると、今回のようなアニメ的CGデザインでキッズムービー感が溢れてしまう。デザイン的に近い「ガーディアンズオブギャラクシー」は大人受けするコメディーでバランスを保っていたが、個人的に元々のグラリーンランタンにはそのイメージが無い。逆にシリアス路線に持っていくには現実味が無さ過ぎる。そしてなにより、マーク・ストロングがかわいそう(笑)。

【ハルの設定】
それと相まって、主人公のハルの個性がちょっと弱いのも影響してるかもしれない。恐怖を乗り越えるというのがキーになるのだが、冒頭からの彼の描写は「破天荒なヤツ」であり、父のトラウマシーンに怯える彼との「結び方」があまり腑に落ちない。なので、破天荒なヤツに無理やり恐怖心を持たせた印象。もうちょっと背景を見せてくれたら納得いったかもしれない。ちなみに、彼は瀕死のエイリアンを見てもあまり驚かなかったり、そんなに状況を把握してる訳でも無いのにガーディアンズ会議で「反・恐怖のリング」演説を行うので、やっぱりよく掴めなかった。

【パワー】
「不思議なパワーで現実的な物を作り出す」のが彼の魅力だが、なんか出すもの全てが子供の発想過ぎて安っぽさも感じてしまう。ただ、それでも題材としては新鮮。他のスーパーヒーローとは差別化されているので視覚的には面白い。

【総括】
不満ばかりを言ってしまったが、どこが「ふーん」という感想になってしまったのかを無理やり掘り下げてみただけで、むしろ、変な深掘りをしなかった事で「歴史的大ゴケ」は間逃れた作品なのかもしれない。子供は楽しめると思う。

ただ、個人的には(契約的に無理だろうが)これを正史として、このままライアン・レイノルズで続編を作ってほしい(笑)。
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