イタリアの政治家、アンドレオッティの政治人生を、汚職の面から描いた意欲作と言うべき作品か。
映像こそ美しく、ストーリー展開はシュールそのもの。特段盛り上がりもなく、全ての政治的殺人事件があくまで冷徹なアンドレオッティの目線から描かれる。
全くイタリア政治に詳しくないので、途中から淡々とした展開に対して睡魔との必死の闘いだった。
アンドレオッティはHouse of cardsのFrank Underwoodを彷彿とさせる悪徳政治家だが、人間的魅力に欠けるため、全く入り込めず…。
ソレンティーノ監督作品の導入としては日本人には不向きかも。