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夜の子供たちのotomのレビュー・感想・評価

夜の子供たち(1996年製作の映画)
4.8
まずはダニエル・オートゥイユの劇中の生き様からして銭形みたいで、劇中の人間が誰かしらに心を奪われていると云う。色んなタイプの泥棒が錯綜し眠り姫ことドヌーブ様の隠し撮りまで出てくる細やかさ。人の心の成り行きもさる事ながら、結構激しく予想外の展開の連続な見せ方で映画的にも面白い。目ェ!もなかなか。愛に敗れた(挫折の方が近い?)大人と子供それぞれのくたびれた感じと、妙な連帯感と代替感の匙加減が結構沁みる。で、良いなと思ったら、案の定のフィリップ・サルド劇伴。あらゆる欲望丸出しな五里霧中&異文化全開でごった煮が始まってるフランス。
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