kazu1961

スパルタカスのkazu1961のレビュー・感想・評価

スパルタカス(1960年製作の映画)
4.0
▪️Title : 「スパルタカス」
Original Title :「Spartacus」
▪️Release Date:1960/12/15
▪️Production Country:アメリカ
🏆Main Awards :
第33回アカデミー賞 助演男優賞、衣装デザ
イン賞ほか
第18回ゴールデングローブ賞 作品賞
🕰Running Time:197分
▪️Appreciation Record :2020-267 再鑑賞
▪️My Review
“I’m Spartacus!!” 鳥肌が立ったシーンです。やはり、この時代のスペクタルは壮大で圧巻です。197分の長尺をものともしません。
本作は、製作総指揮、主演カーク・ダグラスが、当時31歳のスタンリー・キューブリックを監督、ダルトン・トランボを脚本に起用。もの凄いメンバーです。アクションとロマンスに彩られた史劇が、壮大かつ緻密な映像と名優たちの力強い演技によってドラマティックに描き出された。不朽の名作です。
とにかくスケールが圧巻、大量のエキストラを動員してローマ帝国と奴隷軍の闘いを演出。破格のスケールを生み出し、不撓不屈の精神を貫くスパルタカスの姿を重厚に描いています。今の時代なら当然CGに頼るべきところをとにかく人の力を総動員。奴隷同士の剣闘、続き反乱シーンで人々が実際に戦うリアリティがこちらに迫ってきます。
実は、最初にこの壮大な叙事詩を監督したアンソニー・マンは撮影が始まってすぐにカーク・ダグラスによってクビになりました。そしてまだ、『2001年宇宙の旅』を撮る前のキューブリックが後任を務め、古代ローマの奴隷反乱を描いた物語に命を注ぎ込みました。キューブリックは、元老院たちの権力闘争と奴隷たちの兄弟愛を巧く組み合わせ見事に描き出しています。
そして、最大の驚きはクライマックスです。感動的なシーンに縁のないキューブリックが演出する最後のシーンは心揺さぶります。
しかしながら、キューブリックはあくまで監督として「雇われた」だけだと言い張り、死ぬまでこの映画を自分の作品とは認めませんでした。カーク・ダグラスやトランボが大物だったため、キューブリックの思惑どおりになかなかことが進まなかったことが理由とされています。しかし、世の評論家たちはトランボのメロドラマ性よりも、キューブリックの演出と映像づくりの方に高い評価を与えたんですね。
物語は。。。
ローマ帝国時代、奴隷のスパルタカスは商人バタイアタスに買われ、剣闘士としての訓練を受けていました。ある日、ローマの大物クラサスが訪れ、剣闘士の真剣勝負を要請。スパルタカスと黒人のドラバは戦い、スパルタカスを仕留める寸前にドラバはクラサスに向かって槍を投げつけたため、その場で処刑されてしまいます。そして好意を抱いていた女奴隷バリニアが、クラサスに見そめられ売られていくのを目撃したスパルタカスはついに怒りを爆発させます。。。
ほんと、ローマ軍との戦いの描写は圧巻!!人類が自由を求めて戦うこと、ヒーローを待望すること、時代の普遍性を感じられる不朽の名作です!!
名優カーク・ダグラス.本年2020年2月5日に103歳の長寿を全うされました。冥福をお祈りいたします。

▪️Overview
スタンリー・キューブリック初の長編カラー作品で、ローマ帝国を舞台にした一大叙述詩。自由を手に入れるため、奴隷スパルタカスは剣闘士や奴隷で組織した軍を扇動し、ローマ貴族クラサスに大規模な反乱を起こす。前作「突撃」に続きカーク・ダグラスが主役に起用され、アカデミー賞俳優ローレンス・オリビエが敵役のクラサスを演じる。ピーター・ユスティノフの助演男優賞をはじめ、第33回アカデミー賞4部門を獲得。(引用:映画.com)

出演は、カーク・ダグラス、ローレンス・オリヴィエ、ジーン・シモンズ、チャールズ・ロートン、ピーター・ユスティノフ、ジョン・ギャヴィン、トニー・カーティス。
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